トヨタ自動車の決算書を読んでみました。 トヨタ自動車は日本を代表する自動車メーカーであり、世界的にも有名な企業です。今回は、トヨタ自動車の2025年度の決算書を分析し、特に「ネットキャッシュ」に注目してみました。
企業の手元流動性(現金・預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額で、キャッシュリッチ(金余り)の度合いを示す。 https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ne/A02400.html
と定義されていますが、ここでは「わが投資術 市場は誰に微笑むか」に従ってネットキャッシュを算出してみます。
この本によるとネットキャッシュの計算方法は
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債
で計算します。
とりあえず、貸借対照表を確認します。

すごいですね。流動資産だけで約37兆円もあるんですね。
しかし、負債も大きく、流動負債が約29兆円、非流動負債も約27兆円。 なので負債は合計で56兆円!!!
これに細かい計算を加えた結果がこちら!

ネットキャッシュは-19兆円でした。
まぁ、大型株の場合はネットキャッシュ比率が1を超えることは稀だそうなので、トヨタですし、こんなものなんでしょうね。
ネットキャッシュ比率とは? ネットキャッシュ比率 = (ネットキャッシュ ÷ 時価総額) × 100
ちなみに、ネットキャッシュ比率を算出する際に時価総額を使用しますが、自己株式を含めると不正確なので、ここでは自己株式を除いて時価総額を算出してみました。そうすると、トヨタの時価総額は約38兆円でした。
大概のファイナンス系サービスは時価総額に自己株式が含まれています。2025/08/24現在の時価総額は約46兆円でした。
差が8兆円ですか、すごいですね。
しかし、トヨタって自己株式が17%もあるんですね。
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